防音室に対する誤解
賃貸物件のご入居者から時々、「音が漏れている。おかしい!」とクレームを受けることが有ります。
そこには「防音室」に対する大きな「誤解」が含まれています。
「防音室」は「音が漏れない」のではなく、「音を低減する構造的になんらかの仕掛けがしてある部屋」という意味です。
音が漏れない部屋であれば「レコーディングルーム」とか「無響音室」など、もう一歩用途に踏み込んだ別の表現をしています。
性能は物件によって、部屋位置によってマチマチです。
楽器によっても音の大きさや音域、振動発生量が違います。
アンプを使えばいくらでも音は大きく出せます。
「24時間演奏可」だからといって「音が漏れない」わけではありません。
いくら二重サッシや防音サッシ、防音ドアがあっても「閉めていなければ」音は漏れます。
深夜に大きな音を立てればトラブルになり、警察騒動にすらなることがあります。
その度に新たな「規制」が作られ、結果的に「演奏時間の制限」が設けられることになります。
マナー違反の人が一人いるだけで全戸が影響を受けることになるのです。
この表現が曖昧さを含んでいることはわかりますが、表現ルールが確立していないのが「現実」です。
似た様な問題は「外国人可」という表現です。これは差別にあたると言って大手検索サイトでは利用を控えています。
しかし、「現実」には外国人であることを理由に入居を断られることがよくあります。
当社ではそんな現実を優先し、はじめから「外国人可」となっている物件をご紹介するようにしています。
「保証人」の問題もそうです。保証人が居ないと入居を断られることがあります。
「カップル」「友人同士」「高齢者」・・・も同様です。
改めて「24時間演奏可」や「防音物件」も曖昧さを含んでいることは承知の上で、他にいい表現方法がないので、そのまま使っています。
世の中の流れは曖昧さを無くす為の規制がどんどん増える傾向にあります。
しかし、もし「防音物件」などと表現できなくなった場合には、今よりもっと探すのに苦労するのではないでしょうか。
もう一つよく見られる問題があります。
入居前は自分が出す音が外に漏れないか気にする人はたくさんいます。
でも、隣や上下階から出される音を入居前に気にする人は少ないようです。
実際にそうなると悩まされて管理会社にクレームを入れる方もいます。
基本的に「マナー」の問題です。
管理会社は建物や入居者(契約行為、賃料の出納など)の管理をしているわけであって、マナーや躾の管理を請け負っているわけではありません。
敢えて原理原則で言えば、当事者間で解決すべき問題であって、当事者間で解決できなければ裁判所で裁定をしてもらうべき民事の問題です。
私たちはそれでも極力、当事者の悩みを伝え、解決に尽力していますが、この原理原則を説明してもご理解いただけない人がいて困惑することがあります。
「防音室」に対する過度の期待は禁物です。
トラブル防止の為にも、自分がどういう用途で使いたいのかを事前に決めて、下見の際にはぜひ楽器を持ち込んでテストをしてみてください。
その上で目的を達せられると判断できた時に、契約をするようにしてください。
2010/03/01 |
カテゴリー:楽器や防音などQ&A




売約済












































